– 第10話 –
日本一「近くで見れる」化石発掘現場が出現!?

 

【ち】こんにちは!ちー太です。みなさん、この間のぼくのニュースは見ていただきましたか?(「ニュース!国内初!世界で7例目の卵殻化石発見・・!!」)どうやらぼくたちが暮らしているこのあたりでは、世界的に見ても珍しくて新しい、歴史をくつがえすような発見がでてくる可能性があるようです!

 

【パ】ちー太、またまたよく説明できたね!(ちー太の成長が嬉しいなあ!)ちー太のパパのちーパパです。今日は、そんな発見の最前線をどうしても見て見たくて、ちー太といっしょに篠山市にある「丹波並木道中央公園」というところにやってきましたよ〜

 

 

 

 

 

【パ】どうやらこの方たちはここにある「地層」のことを話しているらしいぞ。

 

 

 

【ち】あ、パパここが「化石」が眠っている場所なんだね?

【パ】驚いたね、こんなに近くで化石の発掘現場を見ることができるなんて!

【ち】パパ、それってすごいことなの?

【パ】そうだよちー太!発掘現場といったら、山奥や渓谷のような、人がなかなか立ち入れない場所でやっていることが多いだろう?それになんたって歴史が変わるかもしれない発見が、たくさんでてくるかもしれない現場なんだ。そんな現場が、こんな近くで見れるなんて!

 

【ち】僕たちが見ているこの芝生の中にも、歴史がかわる大発見があるかもしれないんだ!

 

【パ】そうかもしれんぞ、ちー太!もし見つけたら、自分の名前をつけられるかもしれないな!(私も見つけたいなあ。)

 

 

 

 

【ち】キョージュは、ここでなにか調べものをしているんですか?

 

【田】その通りです。先ほどのみんなと一緒に、5回ほど調査を行いましたよ。ここはとても分かりやすく地層や化石が見られる、貴重な場所ですよ!

 

【パ】なんと!それは嬉しい。一体どういう発見があるのでしょうか?

 

【田】そうですね、特に分かりやすいのは、生き物が生きていた証拠となる「生痕化石」や・・・・・

 

 

【田】泥が乾いてひび割れてできた「乾裂痕」などです。

 

 

 

【田】でも一見してみると、地層のどこにこういったものがあるか分かりませんね?そこで必要になるのが、「堆積拄杖図」です。

 

【ち】「たいせきちゅうじょうず」ってなんでしょうか?

 

【田】ちー太くん、よく聞いてくれました!公園の野外調査を元にしてつくったもので、野外で観察した地層の様子をそのまま図にしたものです。

 

 

 

 

【田】この図があることで、地層がどのように重なっているのか?どういう堆積物がどこに分布してるのか?を、図をみながら確認することができます。

 

 

 

【ち】これを全部調べて行くのって、大変!!

 

【田】そうですよ、でも実際に見るのとはまた違ったかたちで地層の様子を確認することができるので、新しい発見がしやすくなりますよ!これからこの場所が、もっとたくさんの人たちにとって地層や化石を身近に感じてもらう場所になればと思っています。

 

 

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丹波並木道中央公園

http://www.hyogo-park.or.jp/tanba/

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