巨大な洗濯板のような、平たくした階段のような、大きなギザギザを発見できたか? 発見できたらよく観察してみよう。これはいったい何だろう? 古代人が作った階段? いやいや、そうじゃない。
■火成岩に見られる割れ目
この石は、マグマや溶岩が冷えて固まってできた火成岩の一種だ。冷えるて固まるときに、平らで、規則的な割れ目ができるんだ。この割れ目を、「節理」と呼んでいるぞ。
この倒れた柱のようなギザギザは、こうした自然の割れ目によるものだったんだ。柱のようだから、柱状節理という。
■節理はいろいろ
もう一つ、橋のすぐ下の方に見られるんだけど、サイコロのような形の岩を見つけられるかな?
四角いから、こちらは「方状節理」と呼ぶ。これもまた、自然の力で割れ目に添ってできたものだ。
おっと、こちらの柱状節理はすごいだろ。これは、同じ兵庫県にある玄武洞で見られるものだ。これがあまりに印象的だから、この岩を「玄武岩」って呼ぶようになったんだ。