– 第8話 –
地層博士!?大久保省良さんに突撃!

こんにちは!ちー太です。

今日は丹波市の地域おこし協力隊、大久保省良(おおくぼ・せいら)さんのお話を聞きにきました!

え?なんでせいらさんなのかって?

それは、せいらさんがこの『ふぃーるどみゅーじあむ』をつくっている重要メンバーの一人だからです!早速せいらさんに、『ふぃーるどみゅーじあむ』の魅力を聞いてみたいと思います!

 

 

【ちー太(以下略【ち】)】  せいらさん、こんにちは!

 

【せいらさん(以下略【せ】)】ちー太くん、いらっしゃい!よくきたね。

 

【ち】ここが、僕のご先祖さんたちのことを研究している、「丹波竜化石工房ちーたんの館」ですね! せいらさんはここで働いているんですか??

 

【せ】そうです。ここは山里にある小さな施設ですが、凄い人たちが研究者として集まっている場所ですよ。

 

【ち】そうなんだ!なんだかちー太、嬉しいです。今日はそんな場所で働くせいらさんに、『ふぃーるどみゅーじあむ』の魅力をお聞きしたいと思っています!・・・・あ!その前にせいらさんは「チガク」(※1)にお詳しいと聞きしました。今朝お父さんから、せいらさんに「チガク」に興味をもったきっかけ聞いてきなさいと言われました。せいらさんは、なんで「チガク」に興味をもったのですか?
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(※1)地学:地球科学ともいう。地球を対象とする自然科学の総称。
学問分野としては,自然地理学,地質学,鉱物学,地球物理学,海洋学,気象学などが発達してきました。

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【せ】そうですね、僕はもともと大分県杵築(きつき)市の生まれで、実はその杵築の町がとても面白いんです。海の底からつきでている山の上にお城が建っていたり、谷にうまく利用して町があったり・・・・

 

【ち】そっか!お城が山の上にあったら敵にも攻められにくいんだ!

 

【せ】その通り。そうやって自然の地形をうまく活用するかたちでまちがあって、小さい頃から地形に興味をもつきっかけがたくさんあったかもしれません。それに町には、よ~く探すと昔のお金、寛永通宝(※2)が見つかったりして、よく見つけてはコレクションしていました。

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(※2)寛永通宝:江戸時代に対標的に使われていた銭貨。

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【ち】小さい頃から地面を掘ったり、何かを見つけたりすることが好きだったんですね!

 

【せ】そうみたいですね。母が物知りで、石の小ネタとかよく教えてくれました。小さい頃は周りの友達がテレビゲームを持っていたので、僕も欲しいなと思っていましたが、夏休みに、「島に行くのとテレビゲーム買うのとどっちがいい?」と母に聞かれて、島でできることをいろいろと聞かされていたら、つい島を選んでいましたね(笑)。その時は屋久島にいって、それからはいろんなところにキャンプにいきました。

 

【ち】せいらさんが自然に興味をもったのは、お母さんの影響も大きいんですね!

 

【せ】きっとそうでしょうね。それに、家が城下町から川沿いに引っ越すことがありました。それからは、川にびによく行っていたのですが、実はその川がカブトガニの産卵地だったんです。

 

【ち】えー!すごい!!カブトガニさんって、「生きた化石さん」って呼ばれてる!?

 

 

 

【せ】そう!それが分かった事で、専門家の先生が調査に来てくれました。その時に川をみながら「なぜここに竹が生えているのか、なぜこの石の色はこうなのか」とか、いろんな話しをしてくださってとても楽しかったのを覚えています。

 

【ち】竹の生えてる場所や、石の色からいろんなことが分かるんですか?先生かっこいい!!そんな体験があったから「チガク」を選んだんだ!

 

【せ】そうだね。でも一番大きかったのは、自分が遊んでいた川の河川改修工事です。

 

【ち】カセンカイシュウコウジ?

 

【せ】そう。一度その川が豪雨の影響で水が氾濫してしまって、死んでしまった人がでたんです。それから、くねくねしている川を一直線にすることで氾濫しないようにしようと、工事が始まりました。

 

【ち】地形を変えてしまうことができるんだ・・・・

 

【せ】でもその変わりに、川の近くにある林も消えてしまう事になりました。でもそこに暮らす生き物には希少なものもたくさんいました。そこで、「そこに棲む生物たちにお別れを言おう!」というイベントが開催されました。

 

【ち】もう会えなくなっちゃうんだね。。

 

【せ】そうだね。そのイベントに来てくれたのが、静岡県にある東海大学の学生さんたちで、彼らはその川の周辺の地形図をつくってくれました。それを見て、「この人たちすごいな!」と思ってね。

 

【ち】そうか!そこからせいらさんが、「チガク」の道を進むことになったんですね!

 

【せ】そうだね。そして今は丹波に地域おこし協力隊としてこさせてもらっていますが、ここには僕が知っている石と全く違う石があります。それに、この地域に関わっている人は、凄い人たちばかりで、恐竜のイラストを描いている小田隆さんがいたり、なにより、化石発掘にかける思いのとても熱い村の人たちがいます。

 

【ち】恐竜研究のオールスターズ・・・・!!そんな場所でつくられるフィールドミュージアム、せいらさんはどんな場所になったらいいなと思いますか?

 

【せ】そうですね、僕はここが恐竜好きたちの梁山泊のような場所になったらいいなと、思っています。

 

【ち】リョウザンパク・・・?

 

【せ】そうです。もちろん、出てくる化石が希少なので誰にでも門戸を開けるという訳にはいきませんが、ここが「恐竜や化石に興味を持つ誰もが参加できる受け皿」にフィールドミュージアムがなったらいいなと思っています。僕は、そのフィールドミュージアムで活躍する人たちが、より活躍できるようなサポートをしていきたいです。

 

【ち】わー!せいらさんもかっこいい!!せいらさんが最初に「チガク」に興味をもったように、ここで発掘の体験をしたり、働いている人たちを知ることで、夢を持つ子たちがでてくるかもしれない・・・!

 

【せ】そうだね、そんな場所になったら嬉しいですね!

 

【ち】わくわくするなー!(・・・・そうか!パパが「チガク」の事を聞きなさいって言った理由が分かったぞ・・・!)せいらさん、ありがとうございました!

 

【せ】こちらこそ、また遊びにきてね!

 

 

 

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丹波竜化石工房ちーたんの館

http://www.city.tamba.hyogo.jp/site/tambaryu/studio.html

 

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