-第18話-
ちー太、恐竜大好きの子どもたちと発掘体験を楽しむ

ちーパパ「みなさんこんにちは!今日は『丹波並木道中央公園』でお祭りが開かれると聞いて、ちー太と二人やってきました」

 

ちー太「はっくつたいけん!はっくつたいけん!」

 

ちーパパ「ちー太、ずいぶんテンションが上がっているね。ははは、それも無理ないか。今日は我々のご先祖様、『タンバティタニス・アミキティアエ』さんが発見された『篠山層群』の地層を発掘するワークショップも開かれているんだからな」

 

ちー太「さっそく、こないだお話聞いた『奥岸あきひこさん』が、ワークショップの説明をしてくれてるよ!」

 

 

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ちーパパ「このイベントスペースには、篠山層群から持ってきた地層の一部が、エリアごとに袋につめられているよ。子どもたちは、その地層の一部をそれぞれに手に取り、ハンマーでそっと砕きながら観察をしているんだ」

 

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ちーパパ「ちー太、化石を掘るときには、あまりトンカチでたたきすぎないで、少し砕いてはよく観察して、少し砕いてはよく観察して……、その『観察する』ことが大事なんだと、あきひこさんがいっていたぞ!」

 

ちー太「うん!分かった!」

 

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ちーパパ「おっ!あっちでカエルの骨の化石が見つかったらしいよ!」

 

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ちーパパ「なんとこの日は、30分の体験時間に、カエルやエビの骨、生痕化石、それになんと恐竜の骨片など、5つもの化石がみつかったようです!」

 

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ちー太「すごいなー!僕、もっとご先祖様のことが知りたいよ!」

 

ちーパパ「そんなちー太に、恐竜や、恐竜時代に生きていた小さな生き物についてよく分かるお話を、兵庫県立 人と自然の博物館(ひとはく)の池田忠弘先生にしてもらえるよ!」

 

ちー太「わーい!どんなお話が聞けるんだろう?」

 

池田先生「篠山層群では、タンバティタニスアミキティアエだけじゃなくて、カエルや、虫など色んないきものの化石が見つかっているんだ」

 

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ちーパパ「今日は、本物の化石から型を取って、色も重さも全く同じものを作って、持ってきてくれたんだ」

 

池田先生「これは血道弓(けつどうきゅう)といって、尾っぽの骨の一部なんだ。ぜひ、みなさん持ち上げてみてください」

 

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池田先生「さらに、今日は特別に、篠山層群から見つかった、本物のカエルの化石も持ってきました。小さいので、顕微鏡で観察してね!

 

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ちー太「今日は、はっくつたいけんもできたし、珍しい化石を見せてもらえたりして、とってもたのしかったー!」

 

ちーパパ「参加した子どもたちも、とっても楽しそうだったね。記念に、キーホルダーを作って持って帰るみたいだよ!」

 

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