地層の成り立ちと化石

地層の成り立ちと化石

「うわ、なにここ、岩に亀みたいな模様が入ってる」
「あぁ、これ、地面の泥が乾いて、ひび割れたあとだよ。そういや、あのときは日照りで、地面がパキパキだったなぁ」
「え、地面のあとがそのまま残ってるってこと?」

地層は「瞬間」の重なり

「そうだよ。その瞬間の様子がそのまま石になったのが地層なんだ」
「ええと、ひび割れた所に、何かがつまって模様になってるってこと?」
「そうそう。たとえば泥がひび割れたまま固まって、そのひび割れに砂が入り込んで、それがそのまま1枚の地層になってるんだ」
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地層は記憶の保管庫

「じゃあ、1枚1枚の地層は、その頃の地表の様子ってことだね」
「その通り。実はぼくも、泥沼に沈んでたんだ。で、泥が岩になるよね。ぼくたちは腐るというか、いわば溶けちゃうけど、その溶けてできた空洞に、別の鉱物が入り込んで、骨の形がそのまま岩になっている」
地層は記憶の保管庫
「あ、骨が石に化けるから」
「化石!!」

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