環境の変化と地層
「あ、この石ころ、ぼくがつまづいたやつかも!」
「そうか、ここに交じってる石ころ、1億1千万年前に地表に転がってた石なんだね」
「そうそう。けっこう水の流れが早かったから、石ころが多く残ってるんだね」
成因によって違う岩に
「あ、わかった。流れが急な川では川岸って石ころが多いけど、ゆるくなったところでは砂の岸になってる」
「いいところに気づいたね。そうやってあの頃の風景を、地層の記憶をもとに想像して思い出せるんだ」
「じゃあ、その上に重なっている地層、今度はまた赤い岩だけど……」
1億1千年前を想像する
「泥からできた岩だね。ということは、水がほとんど流れない、沼地のような感じだったんだろうね」
「なるほど! これ、ところどころ黒いのが混じってる」
「炭のようになってるんだね。植物の化石かな」
「うわぁ、なんだか風景まで目に浮かんできそう」