1億1千万年前、丹波竜の死亡時の状況を探る手がかりは、その発見現場だ。今は保全のためコンクリで固められているが、現場となった化石が埋もれていた岩をもう一度見てみよう。
■泥に埋もれた丹波竜
丹波竜が埋もれていた岩だが、ちょっと赤っぽく、触れるとぼろぼろと崩れていく。
専門家によると、これは「泥岩」と言って、もともと泥だったものが岩に変わったものだという。つまり丹波竜は、泥の中に埋もれたのだ。
■大昔の地表も赤かった?
それにしても、篠山層群の泥岩の赤色は特徴的だ。おそらくは、丹波竜の時代から、ちょっと赤っぽい泥地が広がる風景が見られたのかもしれない。