事件簿006
「現場百回  気候」

事件簿006「現場百回  気候」

あ!これは何だ! 地層の中に、砂で出来た割れ目模様がある。これは重要な手掛かりではないだろうか。

■ひび割れた大地

よく観察すると、これは、巣穴の化石と同じように、泥の地層が乾燥して、ひび割れた上から砂が覆いかぶさって、そのまま石となり、その後、砂の層が削られて、ひび割れの中にだけ砂が残ったもののようだ。

■日照りの日々

とすると、丹波竜が生きていた時代、一面の泥が乾くほどの日照りの日もあったということになる。当時の気候を知る貴重な手がかりだ。