現場近くの地層の断面をよく観察すると、大きい石が下にあり、小さい石が上の方にあるのが見える。
■一瞬の出来事
この一枚の地層は、長い時間をかけてこうなったのではなく、一瞬の出来事によってできたものだ。では、どんな出来事があったのか。
小学校でやった、ビンに砂や泥や小石と水を入れてよく振り混ぜる実験を思い出す。
振り混ぜた後静かに置いておくと、大きく重い石から順に沈み、粒の大きさに順に下から上に並ぶ。
■洪水の証拠
これと同じことが1億1千万年前に起こった。それが、ここにある地層だ。とするなら、それはきっと洪水だ。洪水が起こり、やがて石や砂が順番に沈む、それがそのまま岩になったのだ。